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SharePoint活用の次の一手に! 「Google Analytics タグ埋め込みアドイン」でサイトの利用実態を可視化しよう

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アドバンスド・ソリューション(ADS)

目次

多くの企業で、情報共有基盤としてMicrosoft 365、特にSharePoint Onlineの導入と活用が急速に進んでいます。全社ポータルサイトや部門サイト、プロジェクトサイトなど、モダンUIを活用した様々なサイトが構築され、日々の業務で利用されていることでしょう。

しかし、サイトを構築・公開したまま、「その後」の運用フェーズで課題を抱えてはいないでしょうか。

「構築したポータルサイト、実際どのくらい見られているのだろう?」 「力を入れて作成したコンテンツは社員に届いているのか?」 「ドキュメントライブラリに格納した規程集やマニュアルは、本当に利用されているのか?」

SharePoint Onlineの標準機能でも一部のアクセス統計は確認できますが、「誰が」「いつ」「どのページやファイルを」「どのような経路で」閲覧したのかといった詳細なアクセス解析を行うのは簡単ではありません。リストアイテムの閲覧数は見れず、集計された結果しか確認することができないため、ユーザーの導線が分からないのです。

利用実態という客観的なデータがなければ、サイトの改善は担当者の勘や感覚に頼ることになり、「不要なコンテンツが残り続ける」「本当に必要な情報が埋もれて見つからない」といった課題を解決できません。

弊社では、先日ご紹介したOutlook用メール誤送信防止ソリューション「Smart Guard」のようなセキュリティ製品だけでなく、お客様のMicrosoft 365活用をさらに一歩先へ進めるための様々なご支援を行っています。今回ご紹介するのは、まさにその「SharePoint活用における次の一手」を支援するソリューション、「Google Analytics タグ埋め込みアドイン」 です。

SharePointモダンサイトのアクセス解析を可能にする切り札

「Google Analytics タグ埋め込みアドイン」は、その名の通り、SharePointのモダンサイトに、Google Analytics(GA4対応)のアクセスログを記録するためのタグを埋め込むためのアドインです 。

「なぜ、わざわざアドインが必要なのか?」と疑問に思われるかもしれません。

従来のオンプレミス版SharePointや一般的なWebサイトとは異なり、SharePoint Onlineのモダンサイトは、サイト全体に共通のタグを一括で埋め込むといったカスタマイズが標準機能ではサポートされていません。かといって、日々作成されるニュースページやサイトページの一つひとつに手動でGoogle Analyticsのタグを埋め込むのは、現実的な運用とは言えません。本アドインは、この課題を解決し、SharePointモダンサイトにおけるユーザーの行動をGoogle Analyticsで計測可能にします

「何が見えるようになるのか?」— 計測できる主な操作

本アドインを導入することで、SharePointサイト内の以下のような主要な操作のアクセスログを記録できるようになります。

  • 各種ページの閲覧
    • ニュースページ
    • サイトコンテンツページ
    • リストのビューページ など (拡張子が「.aspx」のページ全般が対象)
  • リストアイテムの閲覧
    • リストのビュー(一覧)から、個別のアイテムを開いた操作
    • 「リンクコピー」機能で取得したリンクから、直接アイテムを開いた操作
  • ドキュメントライブラリのファイル閲覧
    • ライブラリのビューからファイルを開いた操作(ブラウザでの表示、Officeアプリでの表示、プレビュー表示のいずれにも対応 )
  • 検索結果ページの表示

これらが計測できることのインパクトは非常に大きいものです。

単なる「ページビュー」だけでなく、「どのリストが(ビューだけでなくアイテムまで)見られているか」「どのドキュメントが参照されているか」といった、SharePoint特有の利用実態をデータで把握できるようになります。

データが拓く「サイト改善」のサイクル

利用実態が可視化されると、SharePoint運用の可能性は大きく広がります。

  • データに基づいたコンテンツ改善:よく見られているニュースやコンテンツを分析し、ユーザーが求める情報の傾向を掴むことができます。逆に見られていないコンテンツは、配置を見直したり、内容を整理・削除したりといった判断が客観的に行えます。
  • ナビゲーションの最適化:「検索結果ページ」へのアクセスが多い場合、ユーザーが必要な情報にたどり着けていない(ナビゲーションが分かりにくい)可能性があります。検索キーワードを分析し、それらの情報への導線をトップページに設けるといった改善策が考えられます。
  • 利用促進とROI(投資対効果)の証明:「ドキュメントライブラリのあのファイルが頻繁に閲覧されている」というデータは、その情報が業務に不可欠である証拠です。SharePointの利用状況を定量的に示すことで、導入・運用コストに対する投資対効果を経営層に示す明確な根拠となります。

ご導入前に知っておきたい仕様と制限事項

Smart Guardは「導入企業様の成長と共に進化するソリューション」です。機能一覧 には、ユーザーの声を反映した、さ一方で、本アドインはSharePointの複雑な挙動のすべてを計測できるわけではありません。情報提供として、現在の仕様で「できないこと」と「制限事項」もお伝えします。

【アクセスログを記録できない主な操作】

  • リストアイテムの「添付ファイル」を開く操作
  • ドキュメントライブラリからの「ファイルダウンロード」操作
  • ビュー以外の導線からのファイルアクセス (例:ページに埋め込んだリストWebパーツやライブラリWebパーツからのアイテム/ファイルへのアクセス )
  • ビューのツールバー操作(アイテムの編集、共有、削除など)によるアクセス

【制限事項】

  • SharePointの仕様変更リスク:SharePoint Onlineは日々Microsoftによってアップデートされています。この仕様変更により、突如としてアドインが正常に計測できなくなる可能性があります(製品アップデートで随時仕様変更に対応します)。
  • プレビュー表示での二重ログ:仕様により、ドキュメントライブラリのファイルを「プレビュー表示」した場合、アクセスログが二重で記録されます 。
  • 環境差異:弊社の試験環境での動作を基準としていますが、お客様のテナント設定によっては動作が異なる可能性があります 。

これらの点を踏まえ、「どの操作を最重要視して計測したいか」を事前に整理し、本アドインの仕様と合致するかをご検討いただくことが重要です。

価格と「必須」の保守サポート体制

本アドインの導入を検討されるお客様に、価格体系と保守についてご説明します。

【販売価格】 本アドインは、月額課金のサブスクリプション形式ではありません 。ライセンス「買い切り型」でのご提供となります 。

また、ユーザー数による価格の変動はありません 。利用者が数万人規模の大企業であっても、ライセンス費用は固定ですので、コストメリットが非常に大きいのが特徴です。

  • テナントライセンス: 1,000,000円 (消費税抜)
    • テナント(契約単位)全体のアプリカタログに導入する場合。テナント内の全サイトで利用可能です。
  • サイト(サイトコレクション)ライセンス: 200,000円 (消費税抜)
    • 特定のサイト(サイトコレクション)のアプリカタログに導入する場合。そのサイト内でのみ利用可能です。

【保守費 — 継続利用のための重要なご案内】 前述の通り、SharePoint Onlineは継続的にアップデートされます 。買い切り型のアドインが、将来のアップデート後も正常に動作し続ける保証はありません。

そこで弊社では、本アドインの継続的なご利用のため、別途「保守契約」を締結いただくことを強く推奨しております 。

この保守契約は、単に本アドインのバージョンアップ対応(SharePointの仕様変更追随) を行うだけのものではありません。

  • Microsoft 365 全般のテクニカルサポート
  • Smart Guardをはじめとした弊社製品全般のバージョンアップ対応及び問い合わせ対応
  • その他、お客様のご要望に応じた保守内容の取り決め

といった内容を含む、アドバンスド・ソリューションの総合的な「Microsoft 365 保守サービス」となります 。

  • 契約形態:時間契約
  • 時間単価:10,000円 (消費税抜)
  • 最低契約時間:10時間/月

本アドインの導入をきっかけに、SharePoint運用における様々なお悩みや、Microsoft 365活用全般の課題について、弊社の専門家チームが継続的にサポートさせていただく体制です。

まとめ:アドバンスド・ソリューションは「活用」の伴走者です

SharePointモダンサイトの運用は、構築して終わりではありません。利用実態をデータで把握し、改善のサイクルを回し続けることで、初めてその価値は最大化されます。

「Google Analytics タグ埋め込みアドイン」は、その改善サイクルをスタートさせるにあたっての強力なツールです。

アドバンスド・ソリューション株式会社は、セキュリティ対策(Smart Guard)から、SharePointの活用度を飛躍的に高めるアドイン開発、そしてMicrosoft 365全般の技術的な保守サポートまで、お客様のDX推進を多角的にご支援しています。

「SharePointのデータを可視化し、もっと活用したい」 「Microsoft 365の運用・保守に専門家のサポートが欲しい」

こうした課題をお持ちの企業様は、ぜひ一度、私たちアドバンスド・ソリューションにご相談ください。

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この記事を書いた人

ADSブログ運営事務局です。SharePoint・Microsoft 365を中心としたDX推進や業務効率化の現場経験をもとに、実践的なノウハウや最新情報をお届けします。

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