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マニュアル作っても誰も見ない問題を解決。人事・教育担当者が知るべき、SharePointモダンページによる「新入社員オンボーディング専用サイト」の構築法

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目次

毎年、春の新卒採用や通年の中途採用において、人事・教育担当者を悩ませるのが「新入社員のオンボーディング(社内適応・早期戦力化)」のプロセスです。多くの企業が、入社手続きの手順、社内システムの利用方法、企業理念などをまとめた大量のWordやPDFのマニュアルを用意しています。

しかし、現場の実態はどうでしょうか。 「マニュアルを渡しているのに、新人が同じ質問を何度もしてくる」 「どこに何が書いてあるか分からないと、新入社員が情報迷子になっている」 「教育担当の先輩社員が、毎回自分の業務を止めてマンツーマンで一から説明している」

このような「マニュアル作っても誰も見ない問題」は、新入社員の立ち上がりを遅らせるだけでなく、受け入れ側の現場社員の負担を増大させ、場合によっては新入社員のエンゲージメント低下や早期離職を招く原因にもなります。

本記事では、Microsoftテクノロジーのスペシャリストとしての視点から、多くの企業が既に導入しているSharePoint Online(以下、SharePoint)の「モダンページ」機能を活用し、新入社員が自走できる「オンボーディング専用サイト」を構築する秘訣を解説します。

1. なぜ「PDFを渡すだけ」のマニュアルは読まれないのか?

多くの人事が「丁寧なマニュアルを作ったはず」と感じているにもかかわらず、新入社員に読まれない(伝わらない)のには、構造的な3つの理由があります。

① 「文字の壁」による読むストレス

数百ページに及ぶWordやPDFのマニュアルは、スマートフォンや洗練されたWebサービスのUIに慣れ親しんだ現代の若手・中途社員にとって、認知負荷が高いものです。「どこに何が書いてあるか」を検索するだけでも一苦労であり、結局「人に聞いた方が早い」という行動に繋がってしまいます。

② 情報の「タイムライン(時間軸)」の欠如

新入社員が必要とする情報は、入社からの経過時間によって変化します。「入社1日目」に必要なのはPCのログイン方法や勤怠の付け方であり、「入社1か月目」に必要なのは自部署の業務プロセスや専門用語集です。これらが1つの巨大なファイルに混在していると、今何をすべきかの優先順位が分かりません。

③ 読んだ後の「ネクストアクション」が不明確

マニュアルを読み進めたとしても、次に誰に何を申請すればいいのか、どこで確認テストを受ければいいのかといった、動線(システムやコミュニケーション)が分断されているため、行動がそこでストップしてしまいます。

2. SharePointモダンページで実現する「自走型オンボーディングサイト」の3つの設計セオリー

SharePointの「モダンページ」は、専門的なWebコーディングの知識(HTML/CSSなど)がなくても、見やすく直感的なWebページをブロックを積み上げる感覚で作成できる機能です。このモダンUIの特性を活かし、新人が迷わず自走できるサイトを設計するための3つのセオリーを紹介します。

セオリー①:時間軸で整理する「ステップ型」レイアウト

サイトのトップページは、新入社員の「入社からの経過時間」に合わせた直感的なメニューを配置します。SharePointの「クイックリンクWebパーツ」や「ヒーローWebパーツ」を活用し、視覚的なタイル形式で以下のような導線を作ります。

  • 【Day 1】 まずはここから!PCセットアップとアカウント設定
  • 【Week 1】 会社のルールを知る(勤怠、経費精算、組織図の確認)
  • 【Month 1】 業務の基本を学ぶ(各部署の紹介、初期研修コンテンツ)

新入社員は、「今日はDay 1のボタンを押して、上から順に進めればいいんだ」と理解できるため、不要な不安を感じることなくスムーズにオンボーディングを進められます。

セオリー②:動画(Microsoft Stream)の埋め込みによる直感的なインプット

文字だけでは伝わりにくい「システムの操作手順」や「社長からの経営理念メッセージ」などは、短い動画にするのが効果的です。 PCの画面キャプチャを録画した手順動画などをMicrosoft Stream(Streamは現在SharePoint/OneDrive上に格納された動画を扱う形式に統合されています)にアップロードし、SharePointモダンページ内に直接埋め込み(インライン再生)ます。新入社員は、Webページをスクロールしながら動画を再生し、隣の画面で同じように操作するだけで、自己解決できるようになります。

セオリー③:テキスト、申請フォーム、FAQの「1枚集約(ワンストップ化)」

SharePointモダンページの大きな強みは、あらゆるMicrosoft 365の要素を1つのページに統合できる点にあります。 例えば「経費精算マニュアル」のページを作る場合、以下の要素を上から順に1枚のページに配置します。

  1. 概要説明(テキスト)
  2. 操作手順動画(Stream動画)
  3. 実際の経費精算システムへのリンクボタン(クイックリンク)
  4. よくある質問(テキスト、またはMicrosoft Formsを埋め込んだ問い合わせ窓口)

情報と行動の導線が1枚のページで完結しているため、新入社員がブラウザのタブを何枚も開いて迷子になるのを防ぐことができます。

3. Microsoft 365エコシステムとの連携で、エンゲージメントを一転させる

SharePointで構築したオンボーディングサイトは、他のMicrosoft 365アプリケーションと連携させることで、さらに強力な「体験(従業員体験:EX)」へと進化します。

Microsoft Teams(Viva Connections)への組み込み

新入社員が毎日必ず開くMicrosoft Teamsの中に、このSharePointオンボーディングサイトをアプリとしてそのまま組み込みます(Viva Connections機能の活用)。 これにより、PCからでもスマートフォンからでも、Teamsの左側にあるアイコンをワンクリックするだけで、いつでも会社のオンボーディングサイトにアクセスできるようになります。「サイトのURLを忘れた」という初歩的な離脱を根本から防ぎます。

疑問をその場で解決する「Teamsチャネル」との連動

ページの下部に、「分からないことはここで先輩に聞いてみよう」という文言とともに、Teamsの特定の「新入社員質問チャネル」への直接リンクを設置します。 新入社員がマニュアルを読んでも解決しなかった場合、すぐにチャネルで質問を投げることができ、その回答のやり取り自体が、次の世代のための新たなナレッジとしてTeams内に蓄積されていきます。

4. 成功の鍵:人事が知るべき「持続可能なサイト運用ガバナンス」

オンボーディングサイトを構築するにあたり、システム構築以上に重要なのが「情報のメンテナンス体制(ガバナンス)」です。社内のルールやシステムの仕様は頻繁に変わるため、サイトが古い情報のまま放置されると、新入社員からの信頼を失い、誰も使わなくなってしまいます。

  • 「ページの所有者(レビュー担当者)」を明記する: 各ページの最下部などに、SharePointの「ユーザーWebパーツ」を使って「このページの担当者:人事部 〇〇」と顔写真付きで明記します。新入社員が「誰に聞けばいいか」がクリアになると同時に、担当者側にも情報を最新に保つ責任感が生まれます。
  • 作成・更新のルールを標準化する: SharePointの「ページテンプレート」機能を使用し、会社共通のヘッダーやレイアウトを固定します。これにより、人事部の誰が作っても、デザインのトーン&マナーが統一された高品質なページを短時間で作成・更新できるようになります。

5. まとめ:新入社員と現場を救う「オンボーディングDX」の第一歩

SharePointモダンページを活用した「新入社員オンボーディング専用サイト」の構築は、人事業務の効率化(コスト削減)にとどまりません。新入社員に「この会社は情報が整理されていて、非常に働きやすい」「歓迎されている」という安心感を与え、早期のエンゲージメント向上と離職防止(ベネフィット)に寄与する、立派なインナーブランディング戦略になり得ます。

高額な外部のLMS(学習管理システム)やオンボーディング専用ツールを別途契約する必要はありません。貴社が既に支払っているMicrosoft 365のライセンスを正しく組み合わせるだけで、理想のデジタルワークプレイスの実現に近づけることができます。

アドバンスド・ソリューションでは、Microsoftテクノロジーに精通したコンサルタント集団として、人事・教育部門の皆様の現在の課題やマニュアルをヒアリングし、新入社員が本当に見たくなるサイトの構造設計から、動画やFormsを組み合わせた動線構築、そして人事部内での内製化(自社でのページ更新)に向けた技術トレーニングまでをトータルで伴走支援いたします。 「属人化した新人教育から脱却したい」「既存のSharePointを活かして、もっと魅力的な社内ポータル・教育サイトを作りたい」という企業様は、ぜひ一度弊社の無料オンライン相談へお問い合わせください。

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この記事を書いた人

ADSブログ運営事務局です。SharePoint・Microsoft 365を中心としたDX推進や業務効率化の現場経験をもとに、実践的なノウハウや最新情報をお届けします。

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