アドバンスド・ソリューション株式会社

導入事例 :大手通信事業者グループ

Excel・メール管理の限界から
Power Platform基盤への大規模DX化

Excel・メール管理からPower Platform基盤への全面移行で、工程管理業務を一新。
4,000名規模の大規模システム構築で業務効率を飛躍的に向上させた事例をご紹介します。

プロジェクト概要

背景・目的 大手通信事業者グループ企業様(以下、「お客様」)では、基地局建設工事の工程管理をメールとExcelに依存していました。しかし、5G基地局の急速な増設計画により、従来の数倍に増えた工事を同時進行で管理する必要が生じました。その結果、メールとExcelだけでは作業量が限界に達し、情報の共有漏れや業務の遅延が発生していました。
そこで弊社は、Microsoft Power PlatformおよびAzureのPaaS機能を活用し、新しい工程管理システムを構築。業務プロセスの効率化とリアルタイムな進捗管理を目的としてプロジェクトを推進しました。
案件規模 ユーザー数:4,000名
プロジェクト期間:2022年10月〜2025年2月
弊社体制 プロジェクトマネージャー(PM):1名
リーダー:2名
メンバー:4名
作業概要
  1. 新業務フローの要件定義およびPower Appsモデル駆動型アプリの設計・開発・試験・導入
  2. Power Automateクラウドフローによる業務自動化の要件定義・設計・開発・試験・導入
  3. Azure Functions・Azure Batchを利用した複雑な処理機能の設計・開発・試験・導入
  4. 他ベンダーとの結合試験の実施

課題 メール・Excel依存による業務管理の限界

工事数増加による管理限界 5G展開で同時進行する工事が増加し、Excel管理により更新漏れが多発
属人的な業務プロセス 担当者ごとに作業手順が異なり、業務標準化が進まない状態
リアルタイムな進捗共有の遅延 進捗状況が即座に共有されず、部門間連携と意思決定に遅れが発生
システム導入コストへの不安 大規模なシステム導入にかかるコスト・期間への懸念があり、ローコード開発への期待と不安が混在

解決策 Power PlatformとAzure連携による効率的な工程管理システム

1 ローコード開発による業務アプリ構築

モデル駆動型アプリの導入

業務要件に応じたモデル駆動型アプリを迅速に構築し、柔軟な変更に対応

ローコード適用範囲の最適判断

Power Appsで実装すべき機能と、Azureなどコード開発で実装すべき機能を明確に切り分け。不要なカスタマイズを避け、開発工数と保守負荷を最小化

2 業務プロセスの自動化

Power Automateを活用した業務フローの自動化

承認作業や通知機能などを自動化し、定型業務の負担を軽減

3 Azure PaaSとの連携強化

Azure Functions・Azure Batchで高度な処理を実装

Power Platform単独では困難な複雑なビジネスロジックや大量データ処理をAzureで補完

4 段階的な導入によるスムーズな移行

パイロット運用から全社導入へ

リスクを最小化しながら部門単位で導入を進め、フィードバックに基づき改善し全社展開を実施

導入プロセス

  • 1 現状分析・課題抽出

    ・業務プロセスを可視化し、ボトルネックを特定
    ・デジタル化に向けた課題を明確化

  • 2 要件定義・ソリューション設計

    ・新業務フローを設計し、Power PlatformとAzureの役割分担を決定
    ・要件に応じてローコードで対応すべき範囲を見極め、適切な技術選定を実施
    ・導入計画を段階的に策定

  • 3 プロトタイプ開発・検証

    ・Power Appsによる試作版を作成し、ユーザビリティを検証
    ・投資対効果の評価を実施

  • 4 本格開発・テスト

    ・モデル駆動型アプリおよびクラウドフローを開発
    ・Azure Functions・Batchを活用した高度な処理機能を開発し、結合テストを実施

  • 5 段階的導入・移行

    ・パイロット部門への先行導入を行い、現場のフィードバックを反映して改善
    ・全社規模で本格的に移行

  • 6 運用開始・継続改善

    ・運用後の監視・保守を継続的に実施し、新規要件にも対応

成果 工程管理業務の効率化とリアルタイムな情報共有を実現

  • 工程入力業務の自動化

    工程情報の入力作業が自動化され、担当者の業務負担が軽減

  • リアルタイム進捗管理を実現

    リアルタイムに進捗状況が共有され、遅延時の即時対応が可能に

  • 夜間集計作業の完全自動化

    夜間の進捗集計が自動化され、レポート作成作業の負担を大幅削減

お客様担当者の声

「新しいシステムにより情報共有が効率化され、部門間連携もスムーズになりました。導入効果を現場でも実感しています。」

事例が示すポイント

  • ① Excel・メール管理の限界をPower PlatformとAzure連携で効率的に解決

  • ② ローコード開発とコード開発の最適な組み合わせで保守性と拡張性を確保

  • ③ 段階的導入によりリスクを抑えながら全社展開を成功

アドバンスド・ソリューションの強み

アドバンスド・ソリューションの強み
  • ローコード適用範囲の最適判断

    Power Appsの限界とAzure連携の活用ポイントを熟知。過度なカスタマイズを避け、最小工数で最大効果を実現

  • 大規模プロジェクトの豊富な経験

    数千名規模のプロジェクトにおいても、安定したシステム開発と導入実績を保持

  • Power PlatformとAzureを活用した柔軟な開発力

    Power Platform単体で難しい要件もAzure連携で解決する高度な技術力を保有

  • 業務改革視点からの一貫した支援体制

    業務コンサルティングを通じて現場課題を解決。要件定義から導入・運用改善まで一貫して対応

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